執筆におけるキャスティング行為
ある舞台俳優のファンを長年やってるんですけど、自分の書く作品のモデルにしたことは一度もないです。
「この作品が賞獲って、2.5次元化する際には推しを○○役に指名するんだー!」
なんて考えたこともなく。
ところが最近、特別役柄が好みだったワケでも、ご本人についてはほとんど存知上げないにも関わらず
「こういう役を見てみたい!」
って思うような方を見つけてしまい、その方の演技をイメージして数本ラノベネタを生み出しました。
栗本薫先生は、東京サーガシリーズで、ジュリーこと沢田研二さんをモデルにいくつもの「今西良」という存在を生み出したそうですが、今の私もその感覚に近い…かも?
ただし、私の場合はいくつものパラレル世界に存在する同一人物ではなく、名前も世界観も性格も全然別の人間にしてるから、あくまで同じ人をモデルに何人ものキャラクターを生み出した状態。
推しに対しては全然そんなこと思わなかったのに、なんでこの人に?って首傾げてるんですが、強いて言うなら顔と演技がタイプだったんだと思う。
演技については俄然推しの方が好きですけどね。
推しは絶対どんな舞台も観に行くけど、その方の出演作は役柄か世界観がよほど好みであるか、あるいは推しとの共演または推しの出演関係なく追ってるシリーズにご出演でない限りは、行かないかなぁ。
この差デカいね。
推しに対する「こんな役も観てみたい!」は出演作追っかけてりゃいずれ当たるし、意外な役を演じる姿を観る機会もある。過去作の円盤を探すって手もある。
好きな役を演じる姿しか見たくないってのはあんまりファンとは言いがたいッスよね。
※好きなキャラクターを演じたことから俳優ファンになって他の舞台を観に行くようになり、沼に落っこちることも多々ある。私も推しに対してこのパターンで落ちた。
だけど、今、自分にネタのインスピレーションを湧かせてくれる方に対しては追っかける時間とお金と労力を惜しんでしまっているので、なんつーか
お茶の間顔ファン
※それが悪いとは思わないけど、私の応援スタイルではない。
演技を観られない分、欲望を創作にブチ込んでるこの状況は正に
憑依対象不在の夢小説。
リアコやガチ恋の属性持ってないから、2次元だろうと3次元だろうと夢小説は読まない、書けない。
キャラクターの考え方や行動には多かれ少なかれ私の考えが滲んでるだろうけど、自己投影したキャラクターを作ったこともない。
何にせよ某俳優さん、私のインスピレーションを刺激してくださってありがとうございます。
なんかの機会に(接触系イベント以外)お金を落としますね!