「本好き」という肩書きのハードルを上げる

※性格の歪みが前面に出てます。

 

SNSのプロフィール欄に「本が好き」とか「本なら何でも読む」とかあるとめちゃくちゃ質問したくなる。

あなたが指す本とは、小説のみならず絵本からビジネス書、医学書に歴史書まで何でもござれなんですよね?

本好きを名乗っている人の本紹介ツイートが小説ばっかりだと

はあん?本好きじゃなくて小説好きって言えよ!

って思ってまうよ。

 

本=小説じゃねーから。

 

たまに小説の世界に没入するのが苦手って方が「自分は本読めない」って思い込んでるけど、それは小説が肌に合わないだけでエッセイとか理系本とか哲学書とか、別のジャンルでハマるものがあるかもしんないよ、小説だけで本が読める読めないを判断するのは性急だよ。

 

ハッシュタグ付けて「人生を作った10冊」だの「人生のベストテン本」だのを紹介するのが定期的にブーム起こしてるけど、小説もマンガも教養本も…みたいなごった煮な方に憧れる、ホントに人生作った本なんだなぁって。

 

こんだけギャンギャン言っといてアレだけど、私が一番好きなのは小説。次いで評論。

 

新書系は仕事や執筆の資料として必要に駆られた時に読むって感じ。

高度な専門書でない限り、一般流通している本はどのジャンルも読めるけど、自分から進んで手を伸ばすのは圧倒的に小説。

・・・じゃなかったらワナビなんかやらんわな。

 

 

字が読めないうちから絵本の暗唱(親が読んでくれたのを覚える)してたぐらい読みものが好きなんだけど、「本の虫」ではない。

本の虫はそれこそ「本であればジャンルは問わない!」人のことだと思ってる。

じゃあ文芸書にどハマりした中高校生時代は「文学少女」だったのか、っていうとそれも違う。

文学少女っていうのは国内外問わず古典作品や文豪作品を読破してる人のことで、作品名と著者名を一致させて言えるだけの私は当てはまらない。『赤毛のアン』を絵本以外で『アンの娘リラ』ぐらいまで読んでないと。

看板とかポスターとかの文字を逐一読む癖(病気?)を鑑みて「活字中毒」ってことで良いじゃんって話でもない。

活字があるのは嬉しいけど、活字がないと落ち着かないワケではない。新聞をすみずみまで読んだり、活字を求めてヒステリックなったりしない。

 

で、いざ「小説好きです!」って名乗って挙げられた作家が山田悠介さんだったり、好きな作品がラノベ・なろう系・携帯小説オンリーだと生温かい目で微笑みます。

良いんだよ、別に私もラノベ好きだしワナビだし、山田悠介作品も何作か読んだことある。

でも極端に偏ったモノだけ読んで「小説好きです!」は

ちょっと違くね?

 

「この作家の作品は全部読んでます!」レベルは尊敬します(ラノベ山田悠介作品でも)。

 

何か

あらゆるジャンル読め!

高尚な本読め!

 

って言ってるみたいになっちゃったけど、

自分の好きな本読むのが一番正しい。

食べ物だってそうだし、好みなんて偏るに決まってる。

でも、偏った状態を自覚しないまま「本好き」、「小説好き」って言い切っちゃうのはどうなんかね?って思った次第。

・・・こんなこと思う時点で私は作家に不向きだろう。

 

 

最後にこれが究極のあるある疑問なんだけど

森絵都好きです~」って言う人に「あ、私も『リズム』と『ゴールデン・フィッシュ』好きです」って返したら「えっと『カラフル』しか読んだことないです」って言われる率高いの何なの?

森絵都の『カラフル』って本が好きです」じゃダメなの?

 

多作の作家さんの本を一冊しか読んでないのに作家ファン名乗るのって、他の舞台観に行かないのに俳優ファン名乗る2.5次元の原作厨(もしくはキャラ厨)に似てるね☆