その瞬間を閉じ込めて

推しに関しては、お仕事してる姿が輝いていればそれで良いのでプライベートにまで関心を寄せない。

もしも輝きを感じられなくなってしまったら推すのを止めるかもしれないけど、どんなに年を取っても輝く姿を観ていたいし、どこかで引退しちゃったら寂しい。

 

執筆の被写体的に好きな俳優さんはお仕事してる姿も拝んでみたいけど(1回だけ拝んだ)、人生にむちゃくちゃ興味をそそられる。

どんな子供だったの、何で芸能界を選んだの、結婚するのはどんな女性なんだろう?

 

役は年を取らなくても、俳優は生身の人間である以上年を取る。

今演じている役どころが似合わなくなって来たら、私は被写体氏に興味を持ち続けられるのか?

若い頃のイメージだけを閉じ込めて、執筆に昇華出来るのか?

私がキャラクター制作に具体的な被写体を用いない原因は多分そこ。

仮に自分が作家としてデビュー出来たとして、その作品が大ヒットしたとしても、実写化あるいは舞台化されるには数年かかる。

その間にキャラクターのモデルだった"今”の彼は、"過去”の彼になってしまっている。ご本人がモデルキャラクターを演じることは非常に難しい。

 

彼が年を取って美しくなくなったとしたら、アタシは彼への興味を無くすだろう。

もしも彼が若いうちに引退したら、その後の人生をドラマチックに空想して執筆にぶつけるんだろう。

 

推し変なんてしないし、ましてやこれは恋でもない。

被写体氏には出来るだけ若さを引き延ばしたまんま、美しい人生を送って欲しい。